高血圧
当院に通院中の方で一番多い生活習慣病が「高血圧症」です。
早期から改善することで健康寿命を延ばすことが期待されます。
高血圧症とは
高血圧症とは、血圧が140/90以上の状態をいいます。日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。
血圧が高い状態が続くと、徐々に血管が傷ついていき脳卒中や心臓疾患の原因となります。
健康診断や人間ドッグで基準値を外れても、ほとんど無症状のため放置してしまいがちですが、その間少しずつ体がダメージを受けていきます。
ダメージを受けてから治療を始めても血管の状態が手遅れになっていることもあります。
将来、脳や心臓の病気にならないため、早めに対策を行うことが重要です。
原因
原因は、加齢・塩分過多・ストレス・生活習慣・不眠・遺伝など、単一ではないことがほとんどです。
まれに腎臓の血管の異常や、ホルモンの異常が原因のこともあり、手術による治療を行うこともあります。
治療方法
血圧120/80を目安に管理します。
食塩制限、飲酒制限、運動、減量、禁煙など、生活習慣を見直していただき、改善がなければ薬物治療を行います。
薬剤は高血圧治療ガイドラインに沿って選択します。
Ca拮抗薬、ARB、サイアザイド系利尿薬などから開始し、状況に応じてβ遮断薬、MR拮抗薬なども使用します。
単剤で効果がない場合は複数の薬を併用することもあります。